8.Sugriwa-Subali
スグリウォ、スバリ

 このラコン・パクムはわりとよく上演される。この物語はグラスティノの苦行所でのルシ・ゴトモの一族の紛争から始まる。彼の息子たちのチュプ・マニ・アストギノ争奪の騒ぎにルシ・ゴトモは怒った。チュプ・マニ・アストギノは投げ捨てられた。そして彼の妻、デウィ・インドラディは呪われて石像になり、アルンコ国国境のダンドコの森へ落ちるまで遠くへ投げ捨てられた。
 彼の三人の子供、グワルソ、グワルシ、そしてデウィ・アンジャニは彼らの父の投げ捨てたチュプ・マニ・アストギノを追ってスモロ池に至った。従者のジュムバワンに随行されたグワルソとグワルシは、その池に飛び込み、その姿が猿に変わった。一方、エムバン・サルウェアに随行されたデウィ・アンジャニは、顔を洗いその顔だけが猿に変わった。
 猿になった後、グワルソはその名をスバリと代え、一方グワルシはスグリウォとなった。
 その間、カヤンガンはプラブ・マエソスロの妻にされるためにデウィ・スプロボとデウィ・トロを要求するパティ・ルムブスロに攻撃された。神たちは承知しなかったので超能力のパティ・ルムブスロと対決することとなり、彼らはスグリウォとスバリの手助けを求めた。二人の猿はただtりにルムブスロ殺害を承知した。
 スバリとスグリウォはかくてグウォキスケンド王国への洞窟に入る道へ行った。スバリは、彼の後に洞窟に入るよう命じたスグリウォはスラ・ギランの石でただちに塞いだ。あとでもし石の隙間から赤い血が流れたら、敵が死んだことを意味する。そして、スグリウォはスバリが外に出られるように洞窟を開けなければならない。
 しかしながら、もし白い血が出て来たら、それはスグリウォが戦死したことを意味する故、蓋は開かれてはならない。
 しばらくの間待たれた後、淡紅色の血が出て来た。スグリウォは彼の兄が敵と共に死んだと考えた。それ故、彼は洞窟の口を開けずに、かくてカヤンガンへ報告に向った。
 神々はスグリウォが功績を立てたと判断し、彼に妻としてデウィ・トロを贈った。
 間もなくスバリは、弟が扉を開けなかったので大いに怒って到着した。スグリウォはこの結果を説明した。彼は血と脳漿と混じっていたのであり、白い血ではなかったことを知らなかったと。スバリは了解した。
 神々はスバリに、その身体が大地に触れればいつでも死ぬことが無い護符、アジ・ポンチョソノを賜った。アジ・ポンチョソノはバトロ・ウィスヌの持つ、超能力の矢、グウォウィジョヨだけには無力である。
 このラコンは非常に有名で、しばしば上演される。

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