5.Lairipun Anoman atau Senggana Lair

(Lahirnya Anoman)
アノマンの誕生

 このラコンはアノマンの誕生に関する多くのヴァージョンの一つである。
 物語はアルンコ国王プラブ・ドソムコに与えられた神の天啓を、頑強な魔力をもつバユ・ピトゥが地上に降ろそうとすることから始まる。バユ・ピトゥはバトロ・バユの七つの配下であり、選ばれた人間に入魂するために地上に降りる命令を受けた。
 バユ・ピトゥを探す途中でプラブ・ドソムコは彼らと出会った。ドソムコはヤクソバユ・ビモムコまたの名をルシ・プラスティヤを捕らえることに成功し、アルンコへ連れて行った。この王国でビモムコは王宮詩人にさせられた。ビモムコに、プラブ・ドソムコは妃たちが超能力の子供を産めるようにと求めた。ビモムコの呪文のお蔭でドソムコの妃たちはトリコヨ、トリネトラ、トリシラ、トリムルダ、ヤクソデウォ、トリウエナを産んだ。
 一方、デウィ・アンジャニはエムバン・スワレに伴われて、トゥルガ・ニルモロで裸の苦行をしていた。上に浮いているのは挙げた首の部分だけだった。バトロ・グルが彼らの上に飛んで来た時、精液が樹の葉の上に落ち、デウィ・アンジャニならびにエムバン・スワレに食べられた。その後彼女たちは妊娠した。二人は岸辺に上がり、男に触れたことも無いのに妊娠したことを悲しんで泣いた。
 後にバトロ・バユが彼女たちのもとへ至り、彼女たちの妊娠がバトロ・グルの子供であることを明らかにした。産まれた後、アンジャニの子供はアノマンまたをスンゴノの名を与えられ、エムバン・スワレの子供はカピ・スウェンドと名付けられた。
 アノマンとスウェンドは後にカヤンガンへ行き、バトロ・グルに子供であることを認めるよう要求した。バトロ・グルはその要求を許した。
 バトロ・ナロドは彼らを笑ったため、バトロ・グルはかくて藍の葉っぱを一枚取り、猿にして創り、そしてバトロ・ナロドに子供として認めさせた。同席した神々も全員彼らの子供として猿の子供を創ることを求められた。
 神の創った猿たちは後に地上に降り、猿の王、グウォキスケンド王、プラブ・スグリウォに仕えることを命ぜられた。

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