このラコンはプラブ・ドソロトとデウィ・ケカイそしてデゥイ・スミトロワティの結婚の別ヴァージョンである。 このラコンはアルンコの王宮の場から始まる。プラブ・ドソムコはパティ・プラハストにベンガラ国あるいはビンドロト国のプラブ・クスモロジョの娘、デウィ・ケカイとデウィ・スミトロワティに求婚申込のための命を下した。 プラブ・クスモロジョはサユムボロ(婿選びの儀)を催した。王の甥、ソマラワンを負かし得たものは誰あろうと、彼はデウィ・ケカイとデウィ・スミトロワティを妻にすることができる。ソマラワンを負かし得た者はアヨディヨ国王プラブ・ドソロトであった。ドソロトはベンガラの娘姉妹を妻とした。 とはいえ、ソマラワンは、プラブ・ドソロトに敗れた後もまだ二人の娘を切望しているようだった。ソマラワンは急ぎ、彼の父、タクシケンドの苦行所のルシ・コロに訴えた。 サン・ルシは、訴えを受けてすぐさまプラブ・ドソロトを叱責するためにベンガラへ出立した。道中、彼はこれもまたデウィ・ケカイとデウィ・スミトロワティに求婚申込しようとするパティ・プラハストと出会った。二人はかくて戦いとなった。プラハストは敗れ、アルンコに逃げ帰った。 パティ・プラハストの報告を受けたプラブ・ドソムコは、直ちにベンガラへ出発した。彼は大いに怒り、その国を破壊し、プラブ/クスモロジョ、ルシ・コロそしてソマラワンを殺した。 その後、彼はドソロトを追跡した。しかし、出会った後、ドソロトは彼を欺くことができた。アヨディヨの王は、今デウィ・ケカイとデウィ・スミトロワティはイルム(学識)を増す為にクタルングの苦行所にいると語った。プラブ・ドソムコはその説明に満足し、アルンコへ帰り、一方ドソロトはアヨディヨへ帰った。 このラコンはあまりポピュラーではなく、上演は稀である。 |
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