ラウォノがロモウィジョヨに殺された後、すぐさま彼は、まずはシントに会う為にアルンコの宮殿に入るようウィビソノを遣わした。デウィ・シントはいまだロモの伴侶であるとはいえ、ラウォノと共に長くアルンコに在った。ロモはまだ疑いを持っていた。彼女の純潔を立証するため、ロモはデウィ・シントに、過てる者を焼く炎の中にはいるよう求めた。そして彼女は輝ける純潔の人として炎から出て来た。 ロモの疑念は消滅し、配下を率いてアヨディヨへ帰還した。その道行きは海を渡らねばならぬ故、バトロ・バルノとバトロ・アムブロウォは、ロモとシントに手助けするようとの命ぜられ、大海に堤防を築き、クタ・ギリンの饗宴が催された。 アヨディヨへの道行きを行く ロモとその妻は、堤防の半ばでサルポクノコの娘、デウィ・ジャリニと彼女に協力するクルンダ・ブントロのプラブ・スマリの子、スケソに攻撃された。 スケソの軍は堤防を破壊し、アノマンの機敏な働きでラクササたちは殺された。 ロモとシントはアヨディヨでブラント(Branta バロト)とトゥルグナ(サトルグナ)に再会し、喜びのうちに祭典が催された。 デウィ・シントが純潔を証明するために燃え盛る炎に入ったことは、ワヤンにあっては、ラコン Tambak Undurとは別に、それ自体で一個のラコンとなることもある。 このラコンはラコン・パクムに入れられるが、あまり著名ではない。 |
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