23.Anggada Mbalelo (Anggada Memberontak)
アンゴドの反乱

 このラコンではプラブ・ドソムコの死後のことが語られる。ロモウィジョヨとその配下はアルンコ国に留まった。ドソムコの弟グナワン・ウィビソノは、ロモにアルンコの王になってくれるよう望んだが、ロモは断った。彼はまだ生きているプラブ・ドソムコの息子、ドソウィルクロモを擁立するよう決定した。
 その決定はアンゴドに承服されなかった。それ故彼はロモを亡き者にしに行った。宥めることに努めたのはアノマンだったが、成功しなかった。
 アンゴドの到来はあきらかに、父を殺したロモウィジョヨに対する怨みをそらされていたドソウィルクロモに真実を知らせるためだった。
 ドソウィルクロモの怨みはゴドイトモの名を持つドソムコの霊魂の助けを得た。ゴドイトモから、ドソウィルクロモは、ロモ殺害に使える、キヤイ・プチャトイトモの名を持つ一振りのクリスを得た。
 ある機会にドソウィルクロモはロモの寝所に入ることに成功し、そしてスリ・ロモの身体にキヤイ・ゴドイトモの剣を突き刺そうとした。ちょうどその時、アンゴドが跳び掛かり、そのクリスをドソウィルクロモの手から奪い取った。罪をなすりつけるために(被告人を取り替えるために)、ドソウィルクロモはアンゴドを呼び、ロモを殺す罪人としようとした。その叫び声はアノマンに聞かれ、すぐに二人は捕らえられた。
 ロモは二人をどのように裁いたらいいのか困惑した。アンゴドとドソウィルクロモはお互いに殺害犯として訴えた。最後にグマワン・ウィビソノが二人に、死に至るまで闘うようにと献策した。勝利した者には過ちは無い。
 ドソムコの霊魂、ゴドイトモはドソウィルクロモノの失敗に大いに失望した。それ故、彼は息子に罰を与え、ドソウィルクロモの身体から出て、アンゴドの身体に入った。それ故。アンゴドは突然狂乱しドソウィルクロモの首が切れるにいたるまで噛み付いた。
 キヤイ・プチャトイトモのクリスに突き刺されてドソウィルクロモの死んだ後、アンゴドはロモに向い、彼を刺そうとして跳んだ。幸いアノマンが注意していたので彼は捕らえられた。アノマンの腕にはさまれて、マントラにかけられたままのアンゴド。グナワン・ウィビソノによりこの赤毛の猿からゴドイトモの霊魂は追い出されるに至った。
 正気に返った後、アンゴドはすぐさまロモウィジョヨに拝跪した。

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