ラマヤナ演目群の一部を構成するラコン・パクムのひとつである。 おそろしげな容貌のブビスはアルンコ国王プラブ・ドソムコの息子の一人である。彼は母を同じくする兄弟を持つ。即ち猿の姿のトリゴンゴである。彼らはデウィ・サユムプロボから産まれ、母と共にカディパテン(宮殿)・クタウィンゴに住んでいた。 二人は成人した後、アルンコの宮殿に伺候したが、ドソムコはロモとラクスマナを殺すことなくば、自身の子として認めないという。 ブビスとトリゴンゴはかくてスウェロギリの陣営に忍び入り、アジ・パニルプ(AjiPanyirep)の呪文をもちいてロモならびにラクスマナを誘拐し、クタウィンドへ運んだ。アノマンは追跡したが、トリゴンゴに妨げられた。一騎打ちとなった。彼らはかくてトリゴンゴが真実アノマンの兄弟であると明かしたバトロ・ナロドによって引き分けられた。 この子たちはかくて手を取り合ってブビスと戦った。しかしブビスはトペン・ウォジョ(Topen Waja=鉄の仮面)を用い、アノマンとトリゴンゴは敗れた。というのもトペン・ウォジョの目から超能力の光が発射され、敵を焼くことができるからである。 グナワン・ウィビソノの献策でアノマンは大きな鏡を持ってブビスに対した。その鏡で彼はブビスの超能力の光を反射し、ついにその者(ブビス)は滅んだ。 ロモとラクスマナは再び自由になり、トリゴンゴはロモの味方となって戦うことになった。 このラコンはTopen Wajaトペン・ウォジョとも呼ばれ、ヨクヤカルタ(ジョクジャ)と西部地域で著名である。 |
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