16.Prahasta Gugur atau Kembang Dewaretna
プラハストの戦死 あるいは デウォルトノの花

 他のラマヤナシリーズのラコンに較べて、このラコン「プラハストの戦死あるいはデウォルトノの花」はあまり有名ではない。
 アルンコ国王、プラブ・ドソムコはロモウィジョヨ配下の猿の軍隊との戦いに勝利するために思念を凝らしていた。
 戦いに勝利するために、ドソムコはバトロ・ドノロジョまたの名をバトロ・クウェロの手からクムバン・デウォルトノの花を奪った。聖なる神は抵抗したが、失敗した。彼はかくてこの時ずっとクムバン・デウォルトノと一緒にあった一輪の花から、黄色い毛の一匹の猿を創った。その化身した猿はカピ・プロムジョと名付けられ、スリ・ロモに仕えることを命ぜられた。
 ロモに伺候した後、カピ・プラムジョはドソムコに奪われたクムバン・デウォルトノを取り戻すことを命じられた。
 アルンコへ出立する前に、カピ・プラムジョはまずバトロ・スルヨに伺候し、神に千の太陽を創ってくださるよう願った。
 その時プラブ・ドソムコを含むアルンコの人が、天の太陽の光に驚いている間に、カピ・プラムジョはアルンコの宮殿に忍び込んだ。鮮烈な香りで、カピ・ラムジョはクムバン・セウォルトノを見いだすことに成功し、それを運んでアルンコから走り去った。
 ドソムコはパティ・プラハストがクムバン・デウォルトノを失ったことに大いに怒り、それ故プラハストは責任を負うこととなった。アルンコ国王はプラハストにはまだ他に責任を負うものがあることを想起した。それはキヤイ・ムントウォの剣を見張ることだった。プラハストはその剣の監視に魂を賭けなければならなかった。
 その間、クムバン・セウォルトノは受け取られ、ロモは猿軍の勝利を確信した。その超能力の花が猿たちの安息を守る力を持つ故である。
 勝利をさらに確かにするために、ロモは、アルンコからキヤイ・ムントウォの剣を奪うためにパティ・アニロを派遣した。アニロはアルンコヘ出立し、そしてその剣を奪うためにやむを得ずパティ・プラハストと一騎打ちした。
 アニロは敵し得ず、逃亡したが、プラハストに追われ続けた。アルンコの国境、そしてダンドコの森に至った後、アニロは一個の石像を見た。すぐさまその石像は引き抜かれ、プラハストの頭を打つ為に使われた。その時またプラハストは崩れ落ち、戦死した。ゴド(棍棒)として使用された石像は消え失せ、ビダダリ(天女)のデウィ・インドラディが現れた。
 その石像は呪われたデウィ・インドラディが姿を変えたものだった。姿をビダダリに変えた後、彼女はすぐさま天界に戻った。
 このラコンはあまりポピュラーではないものに属する。

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