このラコンはパクムに属する。物語はアルンコ国王プラブ・ドソムコが、姪のデウィ・トリジョトに誘拐されたデウィ・シントの世話役を命ずるところから始まる。 一方ルゴウォまたの名をロモウィジョヨは消えた妻を捜しつづけていた。彼は既にジャタユからシントがプラブ・ドソムコの名を持つアルンコ国王にさらわれたことを知らされていた。ロモのアルンコへの道行きは、弟のラクスマナとプラブ・スグリウォ、そしてグウォキスケンド国の全軍隊に伴われてのものだった。 マンリアワン地域に野営を敷いた後、ロモウィジョヨはアノマンに使者となり、アルンコの宮殿のシントに会うよう取りはからった。 このことはアンゴドに嫉妬心を起こさせ、ついにはアノマンと争いが起こった。ロモはかくてアンゴドに後に重要な仕事があるから、と諭した。 アノマンのアルンコへの道行きは障害に満ちていた。最初、彼はプラブ・ドソムコの妻の一人、デウィ・サユムプロボと出会った。アノマンは誘いを受け、毒の入った果物類を饗された。ついにアノマンは盲目となった。幸運なことに、彼は、かつてドソムコの暴虐を受けたラクササ鳥セムパティに助けられた。セムパティの助けのお蔭で、アノマンの盲目は回復した。彼はまたバユの末弟、ブガワン・マエノコに助けられ、ついにアルンコ国へたどり着くことができた。 アルンコへ到着したスンゴノはアルゴソコの園へ行き、ロモの贈った指輪をデウィ・シントに渡した。その出会いにおいてデウィ・シントはシントが今も彼女の夫に貞操を立てている証として、ロモウィジョヨに届けられるようにと、彼女の髪ピンを委ねた。 使者として伝えるべきことを伝え終えた後、アノマンはわざと捕らえられた。この侵入事件はドソムコを怒らせ、彼はスンゴノを生きながら焼くように命じた。 その髪の毛が焼かれた後、アノマンは拘束から自由になり、あちこちに飛び回って、アルンコの宮殿を焼いた。多くの破壊が起こした後、彼はロモウィジョヨの御前に戻った。 このラコンはラコン・パクムに属し、Sunggana Duta(スンゴノ使者に立つ)、あるいはAnoman Obong(アノマン焼かれる)としてもひじょうにポピュラーで、しばしば上演される。 |
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