このラコンはアルンコ国王プラブ・ラウォノの詐術が物語られる。ルシ・スバリに師事し、アジ・ポンチョソノを獲得した後、地上でこの超能力のイルムを持つ者がドソムコただ一人であるように、彼はその師が死ぬような策略を模索していた。 その目的を遂げるためにプラブ・ドソムコはコロ・マリチョをデウィ・トロの侍女に変身させ、そうしてスバリを煽った。 ルシ・スバリに、本当はコロ・マリチョである女官は、デウィ・トロが今やプラブ・スグリウォによる虐待をしばしば受け、耐え忍んで暮らしている、と訴えた。猿の姿のルシ(僧侶)はすぐさま彼の弟、スグリウォを懲らしめるためにグウォキスケンドへ出立した。スグリウォは敗れ、その身体はタマリンドの樹の枝に挟まれた。 その間、プラブ・ドソムコはデウィ・シントの誘拐に成功し、アルンコへ飛んで運んだ。途中一羽のラクササ鳥が事態を目撃し、デウィ・シントを救出しようと試みた。しかしながら、ドソムコは超能力に勝っていた。チョンドロソの剣で深く傷つけられ、ジャタユは地上に墜落した。 デウィ・シントを探していたロモとラクスマナは、墜落したジャタユと出会った。死の際に、ジャタユはデウィ・シントがドソムコに誘拐され、アルンコへ連れ去られたことを知らせる暇があった。ロモとラクスマナはその後、二本の枝に挟まれたスグリウォと出会った。スグリウォは助けられた。感謝の意を表して、スグリウォはデウィ・シント救出の手助けを承知した。 スグリウォはこの後スバリと対決した。しかしながら、この一騎打ちにおいてスグリウォは再び敗れた。ロモはかくてスグリウォにジャヌル・クニン(椰子の若葉)を首に着けるよう命じた。 三たび兄と弟は対決し、ロモはスバリを射た。死の際にスバリはロモに尋ねた。何故彼が他人の関わりに混ざるのだ、と。 ロモは答えた。スバリがラウォノにアジ・ポンチョソノのイルムを与えた故、罰としてやむを得ず殺したのだ、と。 |
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