10.Rama Gangrung
ロモ哀歌

 このラコンはラコン・パクムに入り、ルゴウォまたの名をロモウィジョヨがドソロトに代わり王となることが語られる。しかし、デウィ・ケカイからバロトの名を持つ彼女の息子こそが王になるようにと要求される。
 バラタ王位を拒否し、ロモがアヨディヨに留まるよう願ったが、しかしルゴウォは確とその全てを了承し、かくて彼は妻と共にアヨディヨから出発し、世捨て人のごとくダンドコの森への道についた。
 森の中でルゴウォはドソムコの妹、サルポクノコの使わしたコロドゥソノと対決した。コロドゥソノは敗れた。その後ルゴウォはアルゴソコ山への道を続け、スティグノヨギに厚遇された。
 その庭で一頭の子鹿が見られた。
 シントがこの動物を欲しがったので、矢に射られ、すぐさま一人の巨大なラクササに姿を変えた。コロマリチョの化身だったのだ。
 一人の守る者もないシントは、ドソムコによって連れ去られた。ジャタユの目撃に基づき、ルゴウォは追跡を諦めた。ジャタユは疲れ果て瀕死だった。ルゴウォは忠節の伴侶を失って悲しみに沈んだ。
 このラコンはとてもポピュラーではあるが、ワヤン・クリ・プルウォでは上演は稀である。とはいえ、ワヤン・オランとスンドラタリ(Sendratari)ではしばしば上演される。
 一部のダランはロモ追放(Rama Tundang)とロモ・ガンドゥルン(Rama Gandrung)を併せて、Rama Tundung trus Gandrungのタイトルにする。

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