このラコンは時折ノロヨノ・マリン(Narayana Maling 盗賊ノロヨノ)とも題される。ラコン・パクムに属するが、マハバラタの書に描かれるものとは異なるヴァージョンが多数存在する。このラコンで、ブガワン・ドゥルノがクムビノ国のプラブ・ビスモコの娘デウィ・ルクミニとの結婚を望む。 この結婚の物語は最終的には失敗し、デウィ・ルクミニはノロヨノ、若き日のクレスノにさらわれてしまう。コラワの助けを受けてブガワン・ドゥルノは再びルクミニを奪おうとするが、失敗する。 高い精神性を備えたプラブ・ビスモコはノロヨノを捕らえるためにパンダワの手助けを求める。ノロヨノとパンダワのあいだに一騎打ちが生じ、その一騎打ちで、プントデウォとビモが死ぬ。アルジュノとノロヨノの一騎打ちは烈しく続き、拮抗する。 勝負がつかないまま、双方はかくてトリウィクロモ(巨大なラクササ姿に変身すること)する。その結果天界が恐慌をきたす。バトロ・ナロドが降下し、彼らを引き分け、アルジュノはノロヨノがデウィ・ルクミニの伴侶に相応しい者だと説得される。 かくてデウィ・ルクミニはノロヨノまたの名をクレスノの妻となる。 プントデウォとビモはクムバン・ウィジョヨクスモの花によってノロヨノが生き返らせた。 このラコン・パクムはわりと著名で、よく上演されるものに含まれる。 |
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