44.Alap-alapan Larasati
atau Sayumbara Udawa
ララサティ略奪 あるいは サユムボロ・ウドウォ

 マンドゥロのウィドロカンダンの高位に在るキヤイ・オントゴポはララサティという子と、ブロトジョヨという養子をもっていた。ララサティが成長し美しくなると、多くの求婚者たちがあった。彼女によれば、その兄ウドウォに尊敬される者を夫にしたい、という。それで一騎打ちのサユムボロ(サユムボロ・プラン)が開催された。彼(ウドウォ)自身がその相手である。たくさんの王たちまた貴族たちが求婚に現れ、その中にドゥレストロストロの祝福を受けた、アスティノの皇太子ジョコピトノの姿もあった。彼はスンクニ、ドゥルソソノ、ジョヨドロトと共にウィドロカンダンに到着し、サユムボロ・プランに参加したが、敗れた。
 一方、アルジュノはアビヨソに、デウィ・ララサティがお目当てにしているのは彼自身だと知らされて、すぐさまカドゥマンガン・ウィドロカンダンへやって来た。スマルがララサティのことは放っておきなさいと忠告したが、アルジュノはつっぱねて、サユムボロ・プランへの参加を決めた。
 ウィドロカンダンに到着すると待ちかねた客人として遇されたが、アルジュノはきっぱりと一騎打ちに身を投じた。ノロヨノは大笑いし、このサユムボロはデゥイ・ララサティが他の者に取られないようにする為のウドウォの計略で、神によって、すでにララサティはプルマディ(アルジュノ)の妻になると定められているのだ、と説明した。
 アルジュノはその説明を聞いてへそを曲げ、一騎打ちをしたがった。今や一騎打ちが始められ、ついにウドウォは敗れ、彼はララサティをアルジュノに委ねた。
 このラコンはチャランガンに含まれ、著名ではない。

>Back to Index

>Back to Category



Nhpon Wayang Kyokai Home Page