43.Semar Mbarang Jantur
atau Kakrasana Krama
スマル・ムバラン・ジャントゥル(スマルの魔法?) 
あるいは コクロソノの結婚

 ラコン・チャランガンに属す。このラコンでは、マンドゥロ国王プラブ・サルヨの娘デウィ・エロワティが女の館から失踪する。その時、プラブ・サルヨは、エロワティの結婚相手を求めて、サユムンボロを開催していた。
 アルジュノがその娘の捜索に手を差し伸べたが、サユムボロの参加者としてではなかった。途中アルジュノは空腹を覚え、ポノカワンたちに一杯の飯を探すよう求めた。そのため、スマルと子供たちはカドゥマンガン(Kademangan=村長の住拠?)・ウィドロカンダンへ赴き、そしてMbarang jantur(手品・魔法を用いたおふざけ?)即ち笑劇を一匹の亀の身体を使って上演した。
 その報酬として、スマルは一包みの飯を乞うた。ウィドロカンダンの住人、デウィ・ロロ・イルンは、様々な総菜とご飯を一包み与えた。さらにジャジャン・パサル(jajanpasar)=小さな菓子も加えてくれた。スマルはその全てを一緒くたにして混ぜて一包みにしてくれるようにと頼んだ。
 アルジュノはこの見た事も無い混ぜご飯を受け取って怒りだした。アルジュノはすぐさま、こんな飯をよこした者のところへ案内するようにといった。ウィドロカンダンでアルジュノはデウィ・ロロ・イルンとその長兄ワシ・ジョロドロ、またの名をコクロソノと会った。アルジュノはロロ・イルンの美しさを見てもう怒っていなかった。また、既に見知っていたコクロソノに拝跪した。
 その出会いで彼らはコクロソノまたの名をワシ・ジョロドロにプラブ・サルヨの開催するサユムボロへの参加を勧めた。
 アルジュノの手助けのおかげで、とうとうコクロソノはティルトカダサルの宮殿からカルトピヨゴに誘拐されたデウィ・エロワティを救い出し、彼(カルトピヨゴ=カルトウィヨゴ)を殺した。そしてコクロソノはデウィ・エロワティと結婚した。
 このワコンは著名で、しばしば上演される。

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