ラコン・パクムに含まれ、著名でしばしば上演される。このラコンではアスティノのブガワン・ドゥルノとウムブル・タウナンのコロ・クロムボがポンチョロディヨまたの名をチュムポロのプラブ・ドゥルポドの娘、デウィ・ドゥルパデイを妻にしたいと願う。このデウィに結婚を求める者には条件が課せられた。つまりポンチョロディヨの王族ゴンドモノを敗らねばならぬのだ。ポンチョロディヨのサユムボロの準備が整った頃、ジョヨドロトを代理に立ててスンクニが到着した。 ゴンドモノが対峙したが、ジョヨドロトは易々とゴンドモノに気絶させられた。また苦行者として隠遁していたコクロソノも到来し、サユムボロに参加した。しかし、コクロソノはゴンドモノに投げ飛ばされ、石に挟まった。兄弟たちの願いでユディスティロも到着しサユムボロに参加した。 ビモが闘技場に現れ、ゴンドモノに挑んだ。はじめは為す術なかったが、クク・ポンチョノコ(ビモの両親指から生える爪)の武器のおかげで、ゴンドモノを殺す事ができた。 一方、ノロヨノがユディスティロの勝利に異を唱え、アルジュノと争いとなった。ドゥレストジュムノが到来し、二人を引き分け、誰でもブリンギンの樹にいる蛇を殺し得た者にデウィドゥルパディを迎える資格を与える、と説いた。 ノロヨノはこれを殺せず、アルジュノの矢が蛇を滅ぼした。ノロヨノはまだ納得せず、アルジュノに挑み、ついにアルジュノの矢に当たって飛ばされてしまった。かくてドゥルポドはドゥルパディをユディスティロに委ねた。 闘技場ではラクササ、コロ・コロムボが暴れ回ったが、ビモに一蹴された。 このラコンはひじょうに著名で、ワヤン・クリまたワヤン・オランの舞台でしばしば演題に昇る。 |
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