アルジュノがソコリモに在った時、パンディト・ドゥルノに師事し、パラングルン国の王パルグナディも一緒だった。アルジュノはパルグナディの妻アングライニに恋した。しかし、かつて耳にした事も無い事態に、彼女は夫にそのことを知らせた。妻の報告を聞き、パルグナディは怒り、アルジュノの行為を罵った。弓矢を使った戦いとなり、アルジュノは敗れた。アルジュノはその敗北を忍んでドゥルノのもとへ赴き、パルグナディと同等の弓矢の力を得られるようにと願った。願いは受け入れられた。突然パルグナディが現れ、アルジュノは隠れた。 パルグナディは、彼の着けている指輪の魔力で、アルジュノを負かしたばかりだと報告した。ドゥルノは指輪の魔力を無効にしようと、彼に願い出た。 師を敬愛するパルグナディは、右手小指の骨と皮の間にある指輪を与えることにした。かくてドゥルノはすぐさま彼の小指を切り落とし、パルグナディは地に伏して死んだ。 デウィ・アングライニは夫の死を知り、その身体を抱き、クリスで自決した。二つの遺骸が消え失せ、予言の声が聞こえた。後の日のバラタユダにおいてドゥルノへの報復が果たされるであろう、と。 このラコンはラコン・チャランガンに含まれ、ひじょうに著名でしばしば上演される。 |
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