ラコン・パクムに属す。この物語は、まだ彼らが若い頃、コラワたちがパンダワたちを滅ぼそうとする話である。 デウィ・クンティとその五人の子供たちはコラワの甘言にのり、バレ・スゴロゴロの館に宿泊することとなった。バレ・スゴロゴロはスンクニの指図で、アスティノの建築家プルチョノによって設計された。宿の壁は燃えやすい材料からなり、火薬が仕掛けられた。パティ・スンクニの奸計により、その夜コラワはパンダワとその母を殺すためバレ・スゴロゴロに火を放った。 とはいえ彼らは辛くも死を免れた。パンダワとクンティを殺害計画から救ったのは、一匹の白イタチだった。 コラワがバレ・スゴロゴロを焼く前に、バトロ・ナロドが天界より降り立ち、ビモと会った。その変な顔の神はビモに命じた。火が燃え上がったらすぐに、母と兄弟を連れて白イタチの逃げていく方向を追って行くが良い、と。そのイタチはサン・ヤン・オントボゴの化身であった。 火が燃え狂い始めたとき、ビモは母と兄弟たちを引き連れ、白イタチを追って穴の中に入った。その穴は地下の神サン・ヤン・オントボゴの住処、カヤンガン・サプト・プラトロに続いていた。 ダランによっては白イタチはサン・ヤン・オントボゴの化身ではなく、オントボゴの息子バンバン・ノゴタトモロであるとする。父の命で彼は白イタチに化身し、バレ・スゴロゴロへ赴き、パンダワとその母を助ける。 このラコンは、ひじょうに著名で、しばしば上演される。 |
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