27.Pandu Muksa
パンドゥの昇天

  このラコンではアスティノ国王プラブ・パンドゥ・デウォノトの死が語られる。物語はプラブ・パンドゥが長く不治の病に冒されてあるところから始まる。いくつもの薬や治療が施されたがプラブ・パンドゥ・デウォノトを回復させることはできなかった。それは彼の死が宿命として定められたものである事を示していた。バトロ・グルはバトロ・ヨモディパティに、パンドゥの魂をすぐさま引き抜き、バトロ・グルの乗用牛ルムブ・アンディニを拝借した無礼への報いとしてチョンドロディムコ火山の火口へ落とす事を命じた。
 プラブ・パンドゥは自身の死を受け入れたが、子供たちが参集するまで待ってくれるように求めた。しかしヨモディパティが三度に渡って到来しても未だ(子供たちが)帰らないので、バトロ・ヨモディパテイはただちにパンドゥをその身体ごと連れ去り、チョンドロディムコ火口へ投げ入れた。
 間もなくプルマディとビモが到着し、その父がすでにないことを知り、父を追って天界へ昇り、チョンドロディムコに飛び込んだ。スマルの助けにより、チョンドロディムコの熱は冷め、パンダワたちはパンドゥと共に殉死したマドリムに会う事ができた。
 ビモの懇願により、パンドゥとマドリムは天界に住む事を許された。
 このラコンはパクムに属すが、あまり著名でなく、上演も稀である。

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