ラコン・パクムに属するが、あまり著名ではない。マンドゥロ国での会合においてプラブ・バスデウォは弟たち、アルヨプラブ・ルクモとウグロセノに相談事をした。バスデウォはため息をついた。というのも彼の三人の妃たちに、どうしても王子が欲しいとだだをこねられているからである。 サンガル・パムジュンの神々に願いを祈った後、プラブ・バスデウォはクムビノの森に狩りに出かけるように、との天啓を受けた。弟たちとパティ・ユドウォンソを従えて、マンドゥラの王は狩りに出発した。 一方カヤンガン・ジュングリンサロコでは、バトロ・グルがバトロ・ウィスヌとバトロ・ラクスマナサドゥに地上に戻りただちに化身するようにとの命を下した。バトロ・ウィスヌとバトロ・ラクスマナサドゥが地上に降りようとした時、バトロ・バスキも随行した。 バトロ・ウィスヌは白い虎に変身し、またバトロ・ラクスマナサドゥとバトロ・バスキは一体となって一匹の蛇となった。彼らはクムビノの森へ降り立った。 バスデウォはこの二つの生き物と遭遇しすぐさま矢を放った。白い虎は矢に当たり二つに裂けてしまった。虎の身体の表側はデウィ・マインドラの体内に入った。一方身体の内側はプラブ・パンドゥ・デウォノトの妃、デウィ・クンティの体内に入った。蛇の方は矢に当たった時消滅しデウィ・ロヒニの身体と一つになった。 その事件の後、プラブ・バスデウォは王宮で不吉なことが起こるのではないかと言う不安を感じた。彼はアルヨプラブ・ルクモに王宮の様子を見てくるようにと命じた。バスデウォの予感は当たった。マンドゥロの王宮でアルヨプラブ・ルクモはデウィ・マエラと贋のバスデウォ(実はグオバロン国のプラブ・ゴロウォンソである)の醜聞を見つけた 狩りから戻り、バスデウォの三人の妃たちは妊娠した。しかしその醜聞故デウィ・マエラは森に棄てられた。間もなく彼女はコンソを産むことになる。一方、デウィ・マインドラはクレスノを、デウィ・ロヒニはボロデウォを産んだ。 このラコン・パクムは著名だが、演題に昇る事はそれほど頻繁ではない。 |
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