このラコンでは、アルヨ・スマンがアスティノの大臣の地位を得るためにゴンドモノを誹謗しようとする。これは何度もアスティノとの同盟と分離を繰り返すプラブ・トルンボコの真意を確認するために、ゴンドモノがパンドゥ・デウォノトによってプリンゴダニへ派遣されたときに起こった。 ゴンドモノは外交と和平の全権を委ねられ、プラブ・トルンボコに疑念を受けないよう、ただ一人で出立した。 とはいえ、このパンドゥの命はゴンドモノを罠にかけようとするアルヨ・スマンに有利に働いた。スマンは密かにアスティノの兵を集め、ゴンドモノを追わせ、プリンゴダニを攻撃させた。プリンゴダニに到着したときゴンドモノはパンドゥの好意を伝えたが、突如プリンゴダニはアスティノの兵の攻撃を受けた。プラブ・トルンボコはゴンドモノに疑いをかけ、彼を捕らえて穴に埋め、そこに石を積んだ。 そのことを知ったアルヨ・スマンは直ちにプラブ・パンドゥにゴンドモノは死んだであろうと報告した。それでスマンは代わりにアスティノの大臣に任命された。しかし、ゴンドモノは超能力の護符アジ・バンドゥン・ボンドウォソのおかげで穴から脱出し、アスティノへ戻り、真実を報告した。しかしパンドゥはこれを拒み、ゴンドモノはアスティノを追われた。 ゴンドモノは彼の妻がスマンに仕える事を強制されて自殺した事を知り、さらに悲しんだ。溢れる怒りでゴンドモノはスマンをその身体が原型を止めぬほど痛めつけ、かくて(スマンは)スンクニと名乗った。 このラコン・パクムは著名なものに属し、しばしば演題に昇る。 |
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