ある日マンドゥロのプラブ・バスデウォはプラブ・パンドゥ・デウォノト、アルヨ・プラブ・ビスモコそしてウグロセノの訪問を受けた。聖王は狩りをするつもりだった。 その機会にグオバロンのプラブ・ゴロウォンソは、バスデウォに姿を変えてマンドゥロの宮殿に入り、妃の一人をさらった。ゴロウォンソの奸計は成功し、彼はデウィ・マエラと愛を交わした。彼がプラブ・バスデウォの姿となっていたので、全ての要求は言葉のままに応じられたのだ。その時、アルヨ・プラブがまだ宮殿にいる妃たちを迎えるためにバスデウォに遣わされた。彼はバスデウォがデウィ・マエラの部屋にいるのを見て驚いた。彼は王に怒り、戦いとなった。贋のバスデウォは元の姿に変わり、殺された。 この事件はプラブ・バスデウォに報告され、マエラは森の中に連れられ殺されるようにとの命がくだされた。アルヨ・プラブは王の命令を実行しようとしたが、デウィ・マエラが妊娠していたため、一人森に置き去りにした。ブガワン・アンゴウォンソがマエラと出会い、ウィレンゴの苦行所へ連れて行き、その世話をした。そこでサン・デウィは一人の男子を産み、ジョコ・ムルトの名が与えられた。 成長して後、彼はゴロウォンソの大臣パンチャトニャナによってグオバロンへ赴き、ジョコ・マルトは王に推挙された。つづいて彼はマンドゥロへ父バスデウォを探すために赴いた。聖王はゴロウォンソに欺かれたと感じて、重い心でジョコ・マルトまたはプラコンソまたコンソを息子として承認することをよぎなくされた。 このラコンはラコン・ポコに入り、ひじょうに著名でしばしば上演される。 |
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