このラコンでは、レサンプロ国のプラブ・スティアジトとデウィ・ワルシニの子スティアキの誕生が語られる。妊娠して九ヶ月になるデウィ・ワルシニは、白い虎に乗りたいと願った。妻の願いを叶えるため、プラブ・スティアジトは,森に囲い(grogol=jaring)を作り、白い虎を捕らえ、騎乗するように妻に委ねた。ところが驚いた事にデウィ・ワルシニが乗ると虎はデウィ・ワルシニを乗せて逃げさってしまった。 途中で白虎は正体を現した。彼はデウィ・ワルシニを妻にと願う、スウォロブミの王プラブ・ゴドムストコの臣下パティ・シンゴムロンジョヨだったのだ。 道中でデウィ・ワルシニは出産した。シンゴムロンジョヨは(赤子を)殺そうとしたが、死なず、どんどん大きくなって遂にはシンゴムロンジョヨは殺された。その子供はスティアキ、ウレシノロ、タムバユド、ユユドノと名付けられた。 それからスティアキはプラブ・ゴドムストコをたおし、スウォロブミ王国を支配した。 このラコンはわりと著名で、しばしば上演される。 |
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