アルゴジュムバンガンを支配するルシ・バラトモジョの仲間スチトロは、チュムポロルジョでゴンドワティという王女のサユムボロ(婿選びの儀)が催されるという知らせを聞いた。その兄ゴンドモノの後継者として遇されるというので、スチトロは一騎打ちのサユムボロに参加するためジャワへ赴いた。 一方チュムポロルジョではサユムボロの闘技がすでに開始されていた。線で囲まれた闘技場があり、線の外には、殺された候補者を埋めるための穴がいくつも掘られていた。 サユムボロの途中から、アタスアンギン(海の彼方)の王国のスチトロが参加した。彼は、ゴド(棍棒)使いのゴンドモノを相手に、烈しく、長い一騎打ちを闘った。ついに彼はゴンドモノを線の外に出し遠くへ追い落とした。パティ・トゥルスタケトゥがすぐさまゴンドモノの落ちた所へ走り、かくしてスチトロにゴンドワティと結婚し、チュムポロルジョの王に即位されるようにと告げた。一方ゴンドモノは再び王宮に戻る事無く、森に入っていった。 このラコンは、ラコン・ポコに入るが、著名でなく、上演はまれである。 |
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