このラコンはアルンコ王プラブ・スマリが、ブガワン・ウィスロウォとデウィ・スケシの子どもたちが誕生したことで、その孫を得た幸福についてかたられる。この夫妻には四人の子どもを生んだ。長子がドソムコ、そしてクムボカルノ、三人目がサルポクノコである。この三人はラクササの姿であった。末っ子は美丈夫のクサトリアとして生まれ、グナワン・ウィビソノと名付けられた。 成長して後、ブガワン・ウィスロウォによって、この四人はゴーカルノ山で苦行をすることを命じられた。彼らもまた聖なる山として知られるグヌン・ゴーカルノへ登っていった。各々別々の場所を取った。 彼らの苦行はカヤンガン(天界)に騒動を引き起こした。バトロ・グルはかくてバトロ・ナロドを、ブガワン・ウィスロウォの四人の子どもの苦行を止めるために派遣した。 ナロドはこの四人に彼らの苦行の目的を尋ねた。ドソムコは答えた。無敵の超能力を得たい。全ての望みは叶えられた。クムボカルノは答えた。旨いものをたらふく食べ続け、眠りたいだけ眠ることが出来るように。ウィスロウォの子どもで唯一の女性のサルポクノコは答えた。愛欲を満たすことが出来るように。一方グナワン・ウィビソノは答えた。いつも真実の側に身を置き、真実を明らかにする勇気を持ち続けられるようにと。 バトロ・ナロドは彼らの望みを承認した。しかし、あらゆるものには限界があり、あらゆるものはresiko(リスク?)を内包する、すべてに最善をつくすことをおこたってはならぬと諭した。 かくて彼らは帰還し、その後プラブ・スマリは、ブガワン・ウィスロウォがアルンコの王位を辞退したので、ドソムコに王位を与えた。 |
![]() |