1.Sastrajendra

 サストロジェンドロ

このラコンは一部のダランによってAlap-alapan Dewi Sukesi(デウィ・スケシの略奪)あるいはSayumbara Ngalengka(アルンコ国の嫁取り競技)と呼ばれる。プラブ・スマリは嫁取りの競技(サユンボロ)を催した。それはサsyトロ・ジェンドロ。パングラティン・ディユの教義を明らかにした者は誰であろうとデウィ・スケシの夫となることが約束されるというものだった。
この嫁取りの条件とされたイルム(教義)は、神々にのみ知ることを許された秘密のイルムであった。それ故そのサユムボロに参加する人間はだれひとりなかった。
 ロコポロ王国では、プラブ・ドノロジョがその父ブガワン・ウィスロウォに先のデウィ・スケシに結婚申し込みをするための頼みごとをしていた。それ故、サユムボロに参加するため、ブガワン・ウィスロウォはかくてアルンコへ出発した。
 全能のイルムは即ち秘密とされなければならぬ故、ブガワン・ウィスロウォとデウィ・スケシは閉ざされた広間に在らねばならなかった。
 ブガワン・ウィスロウォがそれを説きはじめた時、そのイルムの影響で、カヤンガンは騒然となった。そのイルムが広まるのを妨げるため、バトロ・グルとデウィ・ウモが地上に降りた。バトロ・グルはウィスロウォの身体に入魂し、一方、デウィ・ウモはデウィ・スケシの身体に入魂した。その結果、師と弟子の関係は、愛に酔った男と女の関係となった。
 この事件が元となってブガワン・ウィスロウォはデウィ・スケシと結婚させられるに至った。この結婚の知らせはプラブ・ドノロジョを激怒させた。彼は、彼を裏切ったと思われる父を罰する目的で、アルンコを攻撃するための軍隊を動員した。
 ブガワン・ウィスロウォとプラブ・ドノロジョの一騎討ちとなった時、バトロ・ナロドが引き分けに来た。ナロドの言葉によって、デウィ・スケシはウィスロウォの妻になった。

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